はいどうも〜!寒いし、雨も降ってるし…
笑いの方でも客席を寒くして、雨を降らしてしまった南方神起です!
これから芸人を志す皆さんも、芸人好きな皆さんも、「芸人なんてこの世から消えたらいい」と思っているぐらい芸人が嫌いな皆さんも…
こう思うことはないですか?
- 「芸人が売れるのに重要なのは”おもしろさ”だけなの?」
- 「芸人が売れるには”おもしろい”以外に必要なことってあるの?」
- 「あの芸人はどうして売れているの?」
ネットやTVを見ていると「この芸人がどうしてこんなに売れてるんだろう?」と思うことがありませんか?

これは実際にNSCを卒業し、現在も吉本興業に所属している僕も思うことがあります😁
この記事では、NSCを卒業した僕が感じた「芸人にとって必要な”おもしろい”以外に重要な事」
につて書いてます。
もし「芸人になろう!」と思っている方がいれば、「おもしろい以外に、これが重要なのか?」
とわかるでしょう!
ではその「おもしろい!」以上に重要なのは何か?
先輩に可愛がられる
芸人が”売れるかどうか”において、この「先輩に可愛がられるかどうか」
これが極めて重要な要素になります。
というかむしろ、「おもしろい!」以上にこっちが大事かもしれません。
順番に解説します!
NSCについてはこちら!
✔️NSC大阪入学!NSCってどんな所なの?【卒業生の体験談を書く】
芸人が売れるには「おもしろい!」だけでいいいのか?


現在は、お笑い芸人の数が非常に多いです。
おそらくこれから”芸人志望者”は減っていくでしょうが…
減っていくにしても、そもそもが多すぎますからね😥
「チャンスが増える!」ということはないでしょう。
なので、ただ単に「おもしろい!」だけでは、世に出るのは難しくなって来ているのが現状ではないでしょうか?
売れてる先輩芸人とつながることができるか?
現代の芸人が世に出るには、「売れてる先輩芸人と、いかにつながることができるか?」
これが非常に大切です。
芸人の数が多すぎる今の時代では、尚更これが大事です。
それはなぜか?
今の芸人達には、問題点が2つあると思います。
- 芸人の数が多過ぎる
- 芸人の”おもしろさ”自体も飽和している
昔は芸人自体が少なかった
芸人の数自体が少ない、今から40年ぐらい前なら「おもしろい!」だけでいけたかもしれません。
そもそもTVに出れるのも、今より大分簡単だったでしょう。
簡単と言えば語弊がありますが💦
TVの座を狙う人数自体が少ないですからね。
勝ち抜ける確率は、今よりも高かったです。
しかし今はどうでしょう?
「深夜番組の1コーナー(数分程度の時間))を担当する」ということですら、オーディションを勝ち抜くことが必要です。
そのオーディションにも、100人以上の芸人が応募してきます。
そして…
「芸人の数がめちゃくちゃ多い!」という事以外にも、もう1つ問題があります。
芸人のおもしろさも、飽和状態にある
「芸人の数が多い!」以外のもう1つの問題。
それは「一定上のおもしろさを持つ芸人がめちゃくちゃ多い!」ということです。
【オール巨人師匠のお言葉】
「今の時代、『M-1』で準決勝まで進出しているコンビが、我々の若手時代にタイムスリップすれば、あっという間にスターになるだろう!」
オール巨人師匠の若手時代とは、今から40年以上前の話です。
その頃は芸人の数自体が少なかったですからね。
- 『Mー1』の準決勝まで進出するコンビの数、約25組
- 40以上前の吉本の、芸歴10年目までの全コンビ数
多分、『M-1』で準決勝まで進出しているコンビの方が数は多いです。
40年前の吉本では、『芸歴10年目までのコンビ』で30組もいないでしょう。
しかし今はどうでしょう?
”吉本の芸歴10年目までのコンビ”どれくらいいるでしょうか?
余裕で500組は超えてるでしょうね😊
そして、そのほとんどが『M−1』が始まる前の若手よりもおもしろいという…
なので”芸人のおもしろさも飽和状態”になっています。
ネットを見ていると「今の若手はおもしろくない!」という声がたくさんあります。
実態は「みんなが一定以上のレベルを超えているからこそ、視聴者が『似たような感じばかりでつまらん!』
となっている…
これだと思います。
なので、アウトローな芸人が出てきた時に「全然おもんない!」となるのです。
でもTV局としては「同じような芸人よりも、アウトローな芸人を出したい!」
となります。
同じようなネタをされても困ります。
その”アウトロー芸人”を視聴者が見て「つまらん!」となるわけですね。
以上2つ。
- 芸人の数が多過ぎる
- 芸人のおもしろさも飽和している
だから、売れるには「先輩芸人とつながって引っ張ってもらう必要がある」
という結論になります。
売れてる先輩芸人とつながるのに必要なのが”可愛さ”
ではその「売れてる先輩芸人とつながるのに必要な事は何か?」
それが「可愛さ」です。



いや!そんな「可愛さ」と言われても
それってどうしたらええねん?
その”可愛さ”を違う言い方にするとこうです。
「こいつと一緒にいたら、どんなエピソードができるか?」
「挨拶する!」「遅刻しない!」以上に”可愛さ”の方が大事


自分がNSC卒業を間近に控えている時の、とある講師の授業。
その講師の最後の言葉。
「これから卒業していく訳だが、大切なことがある。
- 遅刻をしない
- 挨拶はきちんとする
- 先輩には可愛がられる事
この中で1番大事なのは「先輩に可愛がられる」ことだ。
ダメなヤツの方が可愛がられる
上の項目で「可愛さとは『こいつと一緒にいて何かエピソードができるか?』
と思われること。」と書きました。
じゃあその「エピソードができる後輩芸人の特徴とは何でしょう?
ダメなヤツ
一言で、これに尽きますね😁
そして、この記事のタイトルにもあるように…
「ダメなヤツの方が好かれる傾向がある!」というのが【お笑い界の残酷な部分】となります。
一般社会では”ダメ”なヤツこそ、お笑い界では重宝される
自分もNSCを卒業し、コロナ前までは舞台に立っていましたが…
- 舞台上では一切笑いを取らない
- いつも同じネタばかりしているのに、先輩にご飯をつれてってもらう
こんな芸人が、先輩芸人のライブなんかに呼ばれたりします。
「あいつより俺の方が笑いも取ってて、ネタも作っているのに…
なんであいつが、あの先輩のライブに出れるねん?」
こんな風に思った事もありますね😭
しかし「借金エピソードがある」や「先輩に対して失礼な芸人」が、TVに出るのをよく見るでしょう?
そういう芸人の方がおもしろいですからね😊
そういう芸人の方が売れてしまう…
非常に残酷な所でもあります。
「あんなに必死にネタも考えて、キツいダメ出しも受けて、遅刻もしたことない、借金もないのに…
なんであいつが、TVに出れるねん?」てね😊
一般社会ではNGな人も芸人では重宝されます。
ただ1つ補足しておきますが、芸人なんてのは元来そういうヤツらの集まりです。
今の芸人達が、昔よりも真面目になっているだけです。
自分もコロナ前までは芸人とつるんでいたのでよくわかります。
基本的に”ロクでもないヤツら”の集まりです😁
これは、本当にそう思う。
付き合わない方がいい先輩芸人もいる


とはいえ、付き合わない方がいい先輩芸人もいますね😁
特に「ただ傷の舐め合いをしてくるだけで、無意味な時間が多い!」
そういう先輩は要注意です。
逆に、売れてる超有名先輩芸人にご飯を誘われたら、バイト休んででも行くべきですね。
僕はそうします。
まとめ


この記事では「芸人が売れるのに必要な”おもしろい”以外の要素」について書きました。
まとめるとこんな感じ。
- 売れてる先輩芸人とつながることができるか?
- 売れてる先輩芸人とつながるために”可愛さ”が必要
- ”可愛さ”というのは「挨拶をちゃんとする」「遅刻をしない」以上に重要
➡︎挨拶・遅刻をしないは、当たり前ですから。 - 芸人の世界では”可愛さ”=”ダメなヤツ”という公式が成り立つ
- ”ダメなヤツ”の方が「おいしいエピソード」を持ってきてくれるから、重宝される
- 一般社会では”ダメなヤツ”なのに、TVに出れる
- ”ダメなヤツ”の方が売れる事もある。これが、お笑い界の残酷なところ
残念ながら”可愛さ”というのは、「出そう!」と思って出るものではありません。
「ダメだけど、可愛い部分もある」
このタイプの芸人が売れているのをよく見ます。
この「ダメだけど可愛い」というのは、非常に大きな才能です。
”努力”ではどうする事もできません。
まぁ「努力してそうなりたいのか?」と言われれば、微妙ですが…😓
ただ…当たり前ですが「ただ、ダメなだけ」なのは、本当にダメでしょうね😊
「ダメだけど、それを上回る何か」
これが必要なのは、間違い無いでしょう。
芸人だったら、「ダメだけど、おもしろい!」
やはり、これがないといけません。
なので、やっぱり”おもしろさ”が大事なのは間違い無いでしょう。
何かしらの参考になれば幸いです。
南方神起でした!
ほなね〜👋😁
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