テレビにはたくさんのお笑い芸人たちが映っております。
今日も明日も明後日も、お笑い芸人たちはずーーっと映っております。
その芸人たちはいわゆる「コンビ」を組んでいることが多いです。
1人でも3人でもなく……
「2人であることが9割」と言っていいでしょう。
コンビ9:その他1
と言えるぐらい、ほとんどの芸人たちは「コンビ」を組んでいます。
なぜ、芸人たちはわざわざコンビを組むのでしょうか?
この記事はそんなことをテーマに、大阪吉本の南方神起が解説します。
なぜ、芸人たちはコンビを組むのか?
解説します。
この記事に書かれていることは、何も芸人全員の意見ではありません。
あくまでも、個人の意見です。
「南方神起がこう言っているから、芸人たちは全員そう思っている❗️」
と解釈するのはおやめください😃
人は日常生活で当たり前過ぎることには、なんら疑問を持たないもんです😄
その「当たり前すぎて疑問を持たない」もののひとつが……
なぜ、芸人たちはコンビを組むのか?
です。
まぁ、言わんでもお分かりの方はいらっしゃるでしょうが……
芸人がコンビを組む理由は、たった一つです。
コンビがネタを最も作りやすいから!
詳細に解説します!
お笑い芸人のほとんどがコンビを組む
日本の芸人たちはほとんどが「コンビ」を組んでいます。
おそらく「芸人はコンビを組む」
というのは、日本独自の文化でしょう。
お笑いの世界に入ってコンビを組む芸人が9割
ダウンタウンさんやナインティナインさんは、学生時代からの知り合い同士です。
最近のコンビでいうと、ティモンディなんかがそうでしょうか……
「学生時代からの親友同士で芸人になり、漫才をする!」
と聞くと、いかにも「青春やな❗️」
って感じですが、そんな芸人はほとんどいないです。
実際は9割が、「お笑い界に入ってから出会ったもの同士」
でコンビを組んでいます。
つまり、ただのビジネスパートナー。
学生時代に「俺たち、いつかM-1優勝しようぜ!」
みたいな青春の会話なんかしてないですよ!
ほとんどが「まずは相方を探さんとあかんな〜」
の状態でお笑いの世界に足を踏み入れてます。
「芸人はコンビを組む」は日本独自の文化
おそらく「芸人はコンビを組む」
というのは、日本独自の文化でしょう。
日本では
- 漫才
- 漫談
- 落語
で分かれてますが……
海外(特に欧米)では、この3つ全部「スタンダップコメディ」(Stand-Up-Comedy)
という一括りにされるでしょう。
落語なんか「Stand-upしてへんがな❗️」
いう話ですが……
「お客さんに対してお話をする!」
という意味では、僕からしたら落語もスタンダップコメディも一緒ですわ!
落語家たちは座ってネタしてますが、別にラクしてるわけではないですから!
なんやったら大きい声を出すんなら、立ち上がった方がいいでしょう!
ネタ作りはコンビが最も簡単な理由
そんな芸人たちがなぜコンビを組むのか?
1人でも3人以上でもなく、なぜ2人なのか?
そんなものは決まっている!
ネタを作りやすいからだ!
「ボケ」と「ツッコミ」でキレイに分かれられる
「ネタを作りやすい!」
を違う言い方で表すとこう!
“ボケ”と“ツッコミ”でキレイに分かれられる
これがコンビが最もネタを作りやすいたる所以です。
これ以外何もないでしょう❗️🔥
逆にこれ以外の理由があったら教えて欲しいぐらいですわ!
大昔は「ツッコミ」「トボケ」に分かれていた
今でこそ「ツッコミ」と「ボケ」が当たり前の言い方です。
しかし「漫才」という演芸ができた当初は「ツッコミ」「トボケ」という言い方でした。
それがいつしか「『ツッコミ』と『ボケ』」になったのでしょう
「ツッコミ・トボケ」を口伝えしていくうちに、
誰かが勘違いして「ツッコミとボケ」なんやな!
ってなったんやと思いますよ😃
「豆腐」と「納豆」だってそんな感じやと言われてますもんね。
豆が腐っているのは「納豆」でしょう❓
豆腐の方がなんというか「豆を納めて作っている」感があります。
「ツッコミ」「ボケ」が一般に知れ渡ったのは漫才ブーム
ちなみに今でこそ「ツッコミ」「ボケ」という言葉は一般人でも知ってます。
「ツッコミ」「ボケ」という言葉が一般的に広まったのは1980年ぐらいの漫才ブームだそうです。
「漫才ブーム」という社会現象がその当時あったんですよ!
その漫才ブームがきっかけで、「ツッコミ」と「ボケ」
という言葉が広まったそうです。
今でいう「カキタレ」みたいなもんですわ😃
「カク」も「タレ」も今でそこ、一般のかたもある程度知っているでしょうが……😄
昔は知らなかったでしょう。
僕も芸人になってから知りましたから!
- 「カク」
- 「タレ」
- 「カキタレ」
これらの言葉の意味、あなたはご存知ですか❓
ダウンタウンのご登場により、「ツッコミ」と「ボケ」が完全な違いになった
『M-1』でダウンタウンの松本さんが審査員として登場されるとき……
登場前にこんな口上があります。
「漫才の歴史は彼以前、彼以降に分かれる」と……
今なおダウンタウンのおふたりの功績と影響力は凄まじいものがあります。
僕も芸人の端くれとして、間違いなくそう思います。
「ダウンタウンすげぇ❗️」と。
芸人になる前よりもなった後の方が、ダウンタウンさんの凄さが身にしみて分かります!
ここから先はあくまでも僕の意見です!
ダウンタウンさんの影響力の一つに「コンビは“ボケ”と“ツッコミ”に分かれるものだ!」
と一般のかたに印象づけたのはあると思います。
おふたりが意図したわけではないでしょうが……
「結果的にそうなった。」
という感じでしょう。
ダウンタウン以前のコンビは、明確に「どっちがボケで、どっちがツッコミ」
という風に決まってないように見えます。
結構コロコロ変わる感じ!
でもダウンタウンのおふたりが完全に、「コンビのどっちかがボケ、どっちかがツッコミ❗️」
と決定づけたように思います。
その影響は、未だに続いているという感じでしょうね😀
今の僕ら世代も、NSC生たちも……
「芸人は“ボケ”と”ツッコミ”に分かれるものであり、ネタ中に変わることはない!」
という考えでしょうね😀
というかその考えに支配されているようにすら見えます。
とはいえ……
その状態が結局は「ネタが作りやすい❗️」というのもあります。
僕が最も「ボケ」と「ツッコミ」が、視聴者に勘付かれないように鮮やかに入れ替わっている……
そう思うコンビは、ブラックマヨネーズのお二人です。
特に『M-1:2005』のネタですね😁
「ピン」「トリオ」だとネタ作りが難しい理由
お笑い芸人のほとんどが「コンビ」を組む理由……
それは「ネタ作りが簡単だから!」
と言いました。
では「ピン」や「トリオ」ではどうでしょう?
「人数が増えれば増えるほどラクなんじゃない❓」
と一見思いそうですが……
まぁ「ピン」や「トリオ」が少ない理由ってのは、要するにコンビの逆の理由ですよね😃
ネタ作りが難しい!
これに尽きます!
もっと詳しく言えば「コンビよりもネタ作りが難しいから!」
となるでしょうか。
「ピン芸人」が少ないのは会話が出来ないから
ピン芸人が少ない理由ってのは……
まぁなんとなく分かりますよね😄
ただ一応、補足として他の理由も書いておきます。
【ピン芸人が少ない理由】
- ネタで相方がいないので、会話ができない
- 「ボケ」と「ツッコミ」に分かれられない
- ネタを忘れた時に、相方がフォローできない
- すべっている地獄を味わうのが1人だから
上2つはなんとなくお分かりでしょう❓
でも下2つは、芸人経験がないと分からないんじゃないかな❓
特にね、4つ目の理由ってのは意外に大事ですよね😀
先生に怒られてるときも「自分以外の生徒もいたら、あんまり悲しくないでしょう❓😄」
自分1人だけが怒られてるとなんだか悲しくなります。
それと一緒です😃
「トリオ」だと、3人それぞれに見せ場を作る必要がある
トリオは「ボケ」➕「ツッコミ」➕「何か」
が必要になってきます。
3人それぞれに見せ場を作る必要があります!
それはそれで、難しいのではないでしょうか?
一般的な区分は
- 大ボケ
- 小ボケ
- ツッコミ
というのが定説です。
でもトリオのネタを見てても、誰が「大ボケ」で誰が「小ボケ」なのか分からんけどね😃
まぁ一般的に言われていることです😄
ざっくりと、ボケ2人・ツッコミ1人がほとんどです。
別に「大ボケ」「小ボケ」なんか、誰も気にして見てないと思いますよ😀
僕も別に気にしてません😃
そんな『「大ボケ」「小ボケ」は誰なんや❓」
なんて見てても、おもしろが変わるわけではないですしね〜!
あとトリオの欠点として、
影の薄いメンバーが出てくる
とかもあるかもしれません。
お笑いコンビのデメリット【4選】
世に存在する9割の芸人がコンビです。
しかしコンビといえど欠点はあります。
大まかに以下の4つかなと。
- 給料を折半
- 相方との連帯責任
- 相方がいないと仕事にならない
- 相方に対してイライラ
給料を折半
コンビを組んでいると相方との給料(芸人がよく言う「ギャラ」)は折半が大半です。
労力が違ってもギャラは折半がほとんど
コンビの片方が「俺の方があいつよりも働いているのに❗️」
と思っていても、ほとんどのコンビの給料は折半やと思います。
- 『M-1』の優勝賞金:1000万
- 『R-1』の優勝賞金:500万
『M-1』の方が2倍の賞金がありますが……
折半をすると、『R-1』と同じです。
おそらくですが……
吉本の売れていないコンビに対してのギャラは、「1人1人に対して払う」ではありません。
「コンビ1組に対して払う」だと思います。
ピン芸人が5000円もらったとしても、コンビで10,000円にはならないです。
コンビに対しても5000円だから、1人2500円です😭
まぁ昔の吉本は特にそれが顕著でしたが、今は多少なりとも改善されてるかもしれませんね。
まぁ大御所のコンビになれば、さすがに「コンビ1組に対して払う」
ではないでしょう!
そこまでいけばちゃんと、「1人ずつに払う」やと思います😄
ここではコンビを例にしてますが、トリオやと尚更ですわな!
「お金を稼ぐ!」
という観点に立てば、ピンがいいのは明白です。
ギャラが折半だから貧乏生活になる
売れない芸人が貧乏生活を送る理由の一つに、「ギャラが折半である」
というのはあると思います。
ピン芸人と同じ稼働時間やのに、2倍の開きがありますからね。
極端にいえば「給料半分が10年ぐらいズーーっと続く」
と言ってもいいでしょう。
どのランクまで上がれば「1人づつに対して払う」になるのかは分かりません。
ただ、同期の“さや香”はもう、1人づつもらっているかもしれません。
少なくともそのランクまで上がっているのは間違いないと思います。
「ネタ作っているから多めにもらう」というコンビはいない
先にも述べましたが、ほとんどのコンビのギャラは折半やと思います。
当人たちの間で取り決めをしていれば、折半ではないコンビもいるでしょうが……
そんなことをわざわざ話し合っている芸人なんかいるんですかね❓
多分いないと思いますよ😅
というかね、まともにギャラをもらえるランクまで上がれるコンビがほとんどいないです。
世の中にどれほどのコンビがいるのか、分かりませんが……
「ギャラをまともにもらえる!」
というコンビなんか100組に1組ぐらいでしょう。
それにコンビを組んだ当初に「ギャラはどう分ける❓」
なんて話をするコンビなんかいないでしょう!
「話し合わないままズーーときたから、そのまま折半になっている」
というコンビがほとんどじゃないかな?😀
保々全てのコンビが、ギャラをまともにいただけるランクになるまでに解散します。
連帯責任
コンビの欠点、2つめはコンビの連帯責任です。
「連帯責任は日本独特の文化や!」
という意見もあります。
その「連帯責任」を最も享受する職種は、お笑い芸人やと思いますよ!
いわゆる会社員よりも、芸人の方が連帯責任を負わされる感は強いはずです。
「相方の責任は自分の責任」
これが、全お笑い芸人たちの共通認識でしょう。
- 相方の遅刻
- 相方が休む
- 相方がネタを飛ばす
- 相方の素行不良
- 挙げ句の果てに相方が犯罪
相方がこれらのことをしたせいで、仕事がなくなる芸人……
もしかしたら、芸人そのものを辞めた人もいるかもしれせん。
というか、いるでしょう。
僕は相方が現場にいなかったから怒られたことがあります。
「お前の相方何してんねん❓💢」
って、ヤクザのような口調で怒られたことがありますわ😭
悪いのは相方やのに、怒られるのは俺っていうね😭
で、後日になって相方は、大して怒られることはないという……
まぁ僕は当時の相方のせいで、被害を被ったのはその程度のことです。
- 仕事がなくなる
- 謹慎する
- 世間からバッシングを受ける
という、今後の芸人人生に甚大なダメージになるような連帯責任を負わされたことはないです。
まぁもう、コロナ前に解散しましたからね。
それに上の件で相方に対して、「このボケ💢❗️おまえのせいで❗️」
とは思わなかったですよ。
それ以外のことで、僕も悪いことをしてますからね😃
コンビ間の連帯責任は、欠点になります。
しかし、コンビ間の連帯責任はある程度存在するべきです。
その「ある程度がどこまでなんや?」
ということについては人それぞれ異なるでしょう。
「連帯責任は相方が可哀想だから今後なし❗️」
というのは絶対ないです!
コンビ間の連帯責任は存在するべきですわ!
それに「なんで俺が、あいつ(相方)の代わりに謝らなあかんねん❓💢」
みたいな態度は、あんまり良くないと思います。
そういう芸人もいますけどね。
「自分はちゃんとしているのに、相方のせいで❗️💢」
という思いを胸に秘めている芸人が、今日もこの日本のどこかにいる❗️
いやっ……
大阪か東京のどっちかにいる!😁
秋田とかにはいないと思います😄
相方がいないと仕事にならない
コンビを組むことの欠点、3つめ!
相方がいないと仕事ができない!
相方がいないとネタができません!
TV出演ならなんとかなるでしょうが……
そもそもTVに出れるようになるまでには、ネタを磨く必要があります。
なので相方がいないのに、現場にいても意味がないです。
この「仕事にならない」
というのは本当に悲惨ですね😭
会社員が出社して、デスクはおろかPCすらないのに「はい、仕事して!」
って言われてるようなもんですから😀
今の時代、PCを使って仕事をしないことの方が珍しいでしょう。
コンビ両方ともそろわないと仕事できません。
バイト先やったら、誰か1人が休んでも仕事にはなるでしょう。
でもコンビはそうはいかないです。
単純に、現場に人がそろわずに仕事にならない確率が、普通よりも2倍高いです😭
トリオやったら更に高いです。
相方にイライラ
付き合いたてのカップルも初めは仲がいいです。
しかし、月日が経つとそのうちイライラしてきます😃
これはほとんどのコンビも同じです。
相手の些細なところで「イラっ💢」してくるようになります。
売れているコンビでも、楽屋で極力一緒に過ごさないようにする芸人もいます。
一緒にいるとイライラしていくるから!
ただ、カップルと芸人が決定的に違うことがひとつ!
芸人はたとえ喧嘩してても舞台には仲良く出ないといけません。
おぼんこぼん師匠のように!
プライベートでも仲のいいコンビなんて、100組に1組ぐらいやと思います。
まぁ仕事を終えれば、別に仲良く過ごす必要なんかないですから😉
「ネタ作りやすい」がすべて
コンビを組んでいることのデメリットを4つ描きました。
- ギャラを折半する
- 相方との連帯責任
- 相方がいないと仕事にならない
- 相方と一緒にいるとイライラしてくる
しかしコンビを組んでいるメリットもあります。
まぁもう、ここまでお読みならほぼお分かりでしょう!
それは、ネタをやりやすい
それだけの、たったひとつのメリットです。
メリット・デメリットの数だけをいえば、デメリットの方が上です。
でもたったひとつの「ネタを作りやすい」
というメリットが、数あるデメリットを全て上回っていきます。
なので今日もお笑い芸人たちは
- 相方に対してイライラしてようが
- 連帯責任を負わされようが
- 自分の方が労力が上やのに、ギャラ折半にされようが
コンビでネタをします😄
なぜならコンビが1番ネタを作りやすく、ネタをしやすいから!😃
「芸人はコンビが多い」は永久に続く
芸人のほぼ9割がコンビです。
そのコンビのおよそ8割が「漫才」をしています。
「コント」よりも「漫才」の方がお笑いの主流となっている以上、「芸人はコンビが圧倒的に多い」
という状況が変わることは、永久にないでしょうね。
今現在も、「漫才」というのもが初めて開発されたときも、そしてこれからも……
お笑い芸人たちのほとんどが「コンビ」を組み続けていくでしょう!
「ピンネタの方が簡単」なら、ここまでコンビはいない
人間の脳の構造的に、ピンネタの方が作るのが簡単なら、ここまでコンビがいることはないでしょう。
もし明日、人類の脳に突然変異が起こって、「ピンネタを作る方が簡単になった❗️」
となったら、ほとんどのコンビは解散するんじゃないかな❓🤣
- ネタ作りで揉める
- ネタ作りのためにわざわざカフェなどに集まる
- ネタ練習のためにわざわざ公園に集まる
- 相方がネタを忘れたら、その日の舞台は台無し
- 相方が遅刻をしたら仕事がなくなる
これらのことが一気になくなりますからね😀
ネタ作りのためにわざわざカフェなんかに行ってたら、お金もかかりますわ!
まぁ今はオンラインで打ち合わせができます。
「ネタ作り」だけなら、カフェに行く必要はないでしょう。
「ネタ練習」は集まらないとダメでしょうけどね😢
「オンライン」では限界があります。
「コンビネタ10本」と「ピンネタ1本」が同じくらいの労力
自分は2019年にコンビを解散しました。
それからはズーッとピンで舞台に立っています。
解散直後もそうですし、今現在もそうですが……
コンビの方がネタ作りは圧倒的に簡単です。
特に僕のように「それまでコンビを組んでいたけど、解散した」
という芸人はなおさら……
コンビの方がネタ作りは簡単や!
と思うでしょうね😄
コンビの力関係はどちらかに傾いている
コンビの力関係が5:5のコンビはほとんどいないと思います。
ネタ作りはどちらかが主導権を握っている
お笑い芸人の根幹は「ネタ作り」です。
芸人やのにネタを全く作ってない芸人もいますけどね😭
「ネタ作り」については、どちらかが主導権を握っていることがほとんどです。
対等の力関係にしてしまうと、意見が割れた時に収拾がつかなくなりますから。
僕もコンビを組んでいた時は、僕がネタを99%作っていましたね。
「ネタ作りをしている方がさぞかし偉い❗️」
と思うかもしれませんが……
裏を返せば、「自分の好きなようにネタをすることができる!」
ということでもあります。
やりたいことをそのまま表現できますからね❗️
「ネタを作らない方はその分ラクができる!」
と思うかもしれん。
しかし、相方のネタをどれだけ信じられるか?
という信頼感を試されているともいえます。
いうたら、「相方に人生を預ける!」
ともいえますからね。
相方のネタをどれだけ信じられるか?
売れてない芸人が常に試されている試練です。
僕がコンビを組んでいた時は、99%のネタを僕が作っていました。
しかし、1本だけ相方が作ってきたこともあります。
僕は一切口出しをしなかったです😁
「相方が作ってきた以上、相方に全乗っかりをする!」
というのが僕の意見です。
「まぁいつも俺のネタに乗っかってくれるしな〜!」
というの思いもありました😀
逆に普段から僕のネタに対して「これはあかん!ここもあかん!」
と言ってきてたら、相方の作ったネタに対してダメ出ししてたでしょうね😃
ただまぁ……
台本を見て「絶対受けへんやろな〜」とも思ってしまいましたけどね🥹
確か「ラーメン屋」を題材にしたネタでしたね!
ただこの「ラーメン屋」のネタも、相方が台本を作ってきてくれのはいいんですけど……
ネタ練習の途中から「ここどうしたらいいですか❓」
と聞かれまくりました。
最終的には「ラーメン屋」という題材は変わらなかったですが……
台本の6割は僕が修正してましたね。
でも「どれだけ修正しても多分これは無理だろう❗️」
という思ってました😭
でもそのネタをやると決めている以上……
内心どれだけ「おもしろくないな!」
と思っても全力で演じないといけません。
ここが、ネタ作らない方のしんどさでもあります😄
「このネタおもんないな❗️」
と思ってても、全力でしないといけない!
というね……
こんなもんは、好きでもない異性とS○Xするようなもんですよ😀
「ラーメン屋」のネタは一回だけ、舞台でやりました。
舞台終了後のアンケートで、こう書かれてました。
「もっと練習してください」
してるわ❗️
絶対にしてたわ❗️
本番もちゃんと練習通りできてたわ❗️
まぁそいう風に見えるぐらい、ダメなネタやったんでしょうね😄
まぁ台本も、我々の演技力もダメやったんと思います😭
売れ方が5:5のコンビが最も理想
千原ジュニアさんがおしゃっていました。
「売れているコンビは5:5の売れ方をしている」と……
「例えばダウンタウンさんは5:5の売れ方をしている」と……
ジュニアさんが言われていたことを拝借して、僕の意見を言います。
なのでもしご本人が見ていたら、「それは違う!」
と言われる可能性もあります。
そちらはご了承ください。
「5:5」と言われても分かりにくいですよね❓
なので僕なりの解説をするとこんな感じ。
コンビ間の知名度格差が少ないが理想だ!
「ネタ作りはどちらかが主導権を握っている方が多い!」
と言いました。
しかし「売れ方」については、5:5の知名度の売れ方をした方がいいのでしょう。
特に20年以上ズーッと売れているコンビの売れ方・知名度格差は、限りなく5:5に近いと思います。
「どっちかが有名」
というのはほとんどないでしょう。
この状態を目指すのがコンビの理想です。
しかし「ここ2〜3年で、最近売れてきたコンビ」となればどうですか❓
大体、片方が有名なことがほとんどです。
同期の芸人を例に挙げます。
僕ごときが売れている同期を例に挙げるのはおこがましいです。
しかし具体例を挙げた方が分かりやすいと思うので、あえて失礼を承知の上で名前を挙げまさせていただきます。
同期に“蛙亭”という男女コンビがいます。
キングオブコントの決勝にも行っています。
このコンビは、5:5の売れ方をしてはいないでしょう。
蛙亭の女の子:イワクラちゃんはかなり有名でしょう。
オズワルドの伊藤と付き合っているということでも有名です。
オズワルド伊藤は、女優の伊藤沙莉さんの兄です。
蛙亭はイワクラちゃんに注目が集っているでしょう。
5:5の売れ方をしてはいないと思います。
蛙亭の男の方:中野周平の顔……
あなたはパッと浮かびますか❓😁
あんま浮かばないとちゃいます❓🥲
これが「5:5の売れ方をしていない」
具体例やと思います😀
この記事を蛙亭の中野が見ていないことを切に願っております。
これを見たあなたも告げ口禁止やで!
10年コンビが続く芸人なんてほとんどいない
お笑い芸人を見ていると「昔からコンビを組んでる!」
という芸人ばかりに見えるでしょう!
でも10年以上コンビが続くのって、ほとんどないです。
「結婚までいくカップルがほとんどいないない」のと同じ
今現在、日本にどれだけのカップルがいるのかは分かりませんが……
そのうちの9割は結婚までいくことはないでしょう。
ほとんどのカップルが、5年以内に別れます。
お笑いコンビもほとんど同じ。
舞台で芸人を見ると「ズーッと昔から同じコンビを組んでいる」
かのように見えるかもしれせん。
でも実際は1回・2回の解散をしているコンビがほとんどです。
初めての彼氏・彼女と結婚までいくことはほとんどないでしょう?
それと同じです。
今この瞬間、100組のコンビができたと仮定しましょう。
5年後にコンビが続いているのは、体感で5〜10組。
10年後もコンビを組んでいるのは、1組ぐらいやと思います。
コンビの結成・解散は1日1回起こっている
今現在、日本にどれだけのお笑い芸人がいるのかは分かりませんが……
まぁ1万人はゆうにいるでしょうね😄
吉本で6000人ぐらいです。
この日本において「コンビの結成」「コンビの解散」
のどちらかは、1日1回は起こっていると思います。
この記事を見ているあなたはもちろん……
芸人である僕ですら知らない芸人が、今日もどこかで結成し、そして解散しているでしょう。
僕は大阪吉本の芸人です。
東京芸人の情報はほとんど入ってこないです。
ほとんどが東京芸人ですからね。
東京はもちろんのこと、大阪吉本ですら「誰がコンビを結成して、誰がコンビを解散しているか?」
なんて知らないことの方が多いと思います。
「僕がコンビを結成していて、コロナ前に解散した!」
なんて、ほとんど知らないと思います😆
お笑い芸人がなぜコンビが多いのか?:まとめ
この記事は「なぜお笑い芸人はコンビを組むのか?」
について書きまました。
その理由はこれ!
コンビが最もネタを作るのが簡単だから!
お笑いは「ボケ」と「ツッコミ」に分かれます。
そしてコンビだと「ボケ」と「ツッコミ」にキレイに分かれることができます。
なので芸人は「コンビを組む人」が最も多くなります。
「ネタを作りやすいから!」
という1つの理由のみが、数ある他のデメリットをすべて上回っていきます!
これから芸人になる人に何か言うなら……
できれば、学生時代の親友同士でコンビを組めるのがベストです。
これができればスタートは全然違うと思いますよ!
そう簡単には解散しないでしょうしね。
逆に学生時代の親友同士でコンビを組んで芸人になったにも関わらず、その後に解散すると……
なかなか厳しい未来が待っているかもしれませんね🥹
まぁ僕は、1人でお笑い芸人になったタイプなのでその辺りの心情はあまりよくわからないですが……😅
何かしらの参考になれば幸いです。
ほなね〜😆