- NSCを卒業した人の経験談を聞きたい!
- 「NSC生」と「芸歴1年目」の違いって、具体的にはどんな感じ?
- 「ネタ見せ」の機会は、NSCを卒業するとないの?
NSCでは売れている先輩芸人が、特別講師として招かれることがあります。
その授業では「私たちはこんなことをしたから、売れた!」
という、成功談を聞くことが多いです。
しかし、売れていない芸人が講師として招かれることはありません。
なぜなら「売れてない」から。
芸能界だけでなく、この世の中は「大量の敗者達とその上に立つ1人の勝者」
という図式で成り立っています。
そしてNSCの特別講師は、勝者側の人たちです。
「大量の敗者側の芸人たち」の話を聞けることはほとんどないんですね〜!
僕は大阪NSCを10年前に卒業しました。
現在も吉本に所属しております。
そこでこの記事では、大量の敗者側の芸人である僕が「NSCではこうしておけばよかった〜!」
と最も後悔していることを書いています。
これからNSCに入る人はこの後悔を忘れないようにして、NSCに入りましょう!
では参ります!
僕が最も後悔していること
「芸歴1年め」になってからよりも、「NSC生」の時こそ全力でがんばればよかった! です。
理由は2つ。
- NSCの講師は放送作家だから
- 卒業後は、そもそも「ネタ見せ」の機会が激減するから
「ネタ見せ」ではなく「オーディション」のつもりで行け!
NSC……だけでなく、全てのお笑いスクールには「ネタ見せ」の授業があります。
「ネタ見せ」では自分達が作った漫才・コントを講師に披露し、講評というかダメ出しをもらいます。
この「ネタ見せ」の授業こそが、NSCの9割と言っても過言ではないです。
「ネタ見せ」以外の授業でどれだけ低評価を得ようが、「ネタ見せ」で高評価を得れば全てチャラになるレベルでしょう。
この「ネタ見せ」の講師が“放送作家”と呼ばれる方達です。
NSCの講師は放送作家をしている
NSCの講師は、何もNSCの講師の仕事だけをしているわけではありません。
NSC以外では“放送作家”というお仕事をしています。
というか普段の仕事は“放送作家”メインで、“NSCの講師”はサブの仕事と言った方が正しいでしょう。
この放送作家とは何か?
簡単に言えば「番組・イベントの流れを考える人たち」です。
まぁ「番組やイベントを考える人」と言ってもいいでしょう。
そんな「番組やイベントを考える人たちにネタを見てもらう!」ということはどういうことかわかりますか?
「ネタ見せ」の授業で放送作家さんに気に入ってもらえれば、その瞬間TV出演が決まる可能性がある!
ということです。
理論上はね😊
つまり、4月にNSCに入学してすぐにTVに出れることも可能ということです。
おそらくNSC開校以来そんな生徒はいたことはないでしょうが……
仮にそれができたら、NSC内はもちろんのこと先輩芸人にもすぐにその勇名は轟くことでしょう。
なので「ネタ見せ」の授業はその言葉通り「ネタを見せる授業」の心構えで受けるのはやめましょう。
“オーディション”のつもりで受けに行くべきです!
「ネタ見せの授業」を受けに行くな
「ネタ見せ」の授業を「ネタを見てもらう授業」の感じで受けるのはNGです!
その「放送作家さんが作っている番組のオーディション」のつもりで「ネタ見せ」をしましょう!
「このネタで俺たちは売れんねん!」
この感じでいけよ!
未来のNSC生!
NSC卒業後は「ネタ見せ」の機会が激減
NSCを卒業すると、晴れて『芸歴1年め』になります。
これは吉本興業が「NSCを卒業したら芸歴1年め」と決めているだけです。
他事務所だとわかりません。
まぁそもそも弟子入りとかはどの段階で、芸歴1年めになるのか……
それはわかりまへん😁
週1の「ネタ見せ」が月1になる
NSCでは週1で「ネタ見せ」の授業がありますが、卒業すると月1になります。
この月1の「ネタ見せ」というのは“授業”としてのネタ見せじゃないですよ!
劇場メンバーになるためのオーディションを兼ねて、お客さんにネタを見てもらいます。
NSCを卒業すれば、この月1のオーディションぐらいしかネタを見てもらう機会がないです。
もはや卒業した人間なんかにNSCは興味がないですからね😭
「あとは勝手にしろ!」のスタンスなのでしょう。
「劇場メンバーって何?」という人はこちらの記事をご覧くだださい。
吉本では、NSCを卒業すると基本的に「劇場メンバー」になることを目指します。
NSCを卒業すると打席にすら立てない
NSCを卒業するとネタを見てもらう機会が月1ぐらいに激減します。
つまり、せっかくネタを作っても披露する機会がほとんどないんですね〜😭
オーディションが「月4回」と「月1回」の差は大きいです。
まぁもちろん、NSCでの「月4回のネタ見せ」というのは、本当の意味でのオーディションではないですけど……
でも「作家さんにネタを見てもらう」という点では、何ら変わりはないでしょう。
別に卒業後の月1でのオーディションでも、「作家さんにネタを見てもらってオーディション後にダメ出しを受ける」
という点では“ネタ見せの授業”と変わりはないです。
野球で例えると、
- NSCでは月4回打席に立てる
- 卒業後は月1しか打席に立てない
ということです。
バッターがそもそも打席にすら立てないようでは、活躍のしようがないですからね。
芸人が舞台に立つ機会がない(野球でいう打席に立てない)というのは、売れるもクソもないです😭
とはいえ、現在はYouTubeなどを駆使すれば打席に立てますけどね。
10年以上前だと、会社が用意した打席に立つしか方法はなかったです。
NSCを卒業してから後悔していること:まとめ
この記事で言いたいことを一言でまとめるとこうです!
NSC生の時にこそ全力でがんばれ!!
▪️NSCでは“ネタ見せ”の授業があるが、文字通り「ネタを見せる授業」のスタンスで挑むのはやめましょう。
➡︎オーディションのつもりで、そのネタで売れるつもりで! 受けましょう。
▪️NSCを卒業すると、「ネタ見せ」の機会が激減します。
➡︎舞台にすら立てないようでは、売れるもクソもありません。
NSCは入学してから、1年で卒業します。
この1年間にある「ネタ見せ」の授業は1つのもれなく、全部を受けに行きましょう!
卒業すると月1しかネタを見てもらう機会がありません。
「売れる」まで努力するのは当たり前として、NSCの時はホンマにがんばった方がいい!
今のNSCは過去のNSCと違い、理不尽な部分はないでしょう。
過去のNSCでは、NSCの社員の機嫌1つ、アシスタントの機嫌1つクビになるようなこともあったようです。
さすがに今の時代の吉本に、そんなことはありません。
今のNSCの方が、過去のNSCよりも確実に良くなっているでしょう!
「今のNSCはぬるいからな〜」と戯言を抜かしてきよる先輩なんか放っておいて、がんばってください!
ちなみにこれを現役のNSC生に言った先輩芸人は、その後やめましたけどね😁
とにかく!
NSCの1年間は、人生で1番がんばる1年にしてください!
ほなね〜😆👍