- 芸人はなぜ芸人になったのだろう?
- 芸人はいつ「芸人になる!」と決意したのだろう?
- 「芸人になる!」と決めた理由を知りたい!
テレビをにぎわすお笑い芸人たち。
“芸人”と“就職している”人たちには、1つの大きな違いがあります。
それは
- 芸人には「芸人になりたくない」のに芸人になった人はいない
- 就職している人は、「やりたくもないのに、その仕事をしている」人がいる
ということです。
「なりたくない」のに芸人になった人なんかいません。
その芸人たちを見ているとこう思うことはありませんか?

なんで芸人になったのだろう?
“芸人”には必ず、「芸人になる!」と決めるきっかけがあります。
就職先として芸人を選ぶ人なんかいません。
僕は、吉本興業に所属しております。
この記事では、僕がなぜ芸人になったのか?
きっかけについて書いております。
それでは参りましょう!
僕がなぜ芸人になったのか?
それは
大学に行く意義を感じなかったから
詳しく解説します。
「芸人になる!」と決めるまで


僕が「芸人になろう!」と思ったのは高3の10月頃です。
まさに『THE・受験シーズン』ですね。
部活を引退してから、受験シーズンへ!
僕は三重県四日市市出身です。
市内では3番目ぐらいの賢さの公立校に通っていました。
僕が通っていた高校は「進学校」
僕の通っていた高校は卒業生の9割は大学に進学する、いわゆる進学校。
その高校名をここで出すかどうか、非常に迷ってますが……💦
母校に「お前なんかがうちの卒業生やと、世間に思われたくない」
と言う可能性もあるんで、ここでは伏せておきますね😊
この先僕が不祥事を起こす可能性も0ではないですからね😂
そんな高校で、僕は陸上部に所属していました。
余談ですが僕はキャプテンをしてます。
「キャプテンをしていて良かったことはなんですか?」と聞かれても……
特に何も思い浮かばないですね😭
まぁ、全く何もないこともないでしょうけど……
「今の自分にとって、キャプテンの経験がどう生きているのかがわからない」
というのが正しいですね。
キャプテンでなかったら、多少なりとも今の自分は何かが変わっているかもしれません。
周りはみんな受験生になった
7月に部活を引退して、そこから受験シーズンに突入します。
部活をしているほとんどの高3がそうでしょうが、引退すると受験シーズンに入ります。
部活をやっている時は、テスト期間以外に勉強なんかしません。
周りのクラスメイトも、中学の同級生たちも、それから一気に「予備校」なんかに通い出しましたね。
『東進』にみんな通ってましたわ。
その光景を見て僕はこう思いました……
いやっ、今振り返るとこう思ってしまいました。
- 「みんな何をそんなに頑張ってるんや?」
- 「大学に行って何をするんや?」
- 「大学なんかに行ってもなんかええことあるんか?」
- 「なんかもう、大学に行ってもまた勉強するのめんどうやな」
大学に行く意義を全く見出すことができなかったんですね〜😭
「全くやりたい事がない!」ってやつですね。
こう思ったのが、高3の夏休みに入った時ぐらいです。
今思えば、「大学に行くことに意味を見出す事ができないぐらい、俺が馬鹿だった」
って感じかもしれませんね。
「やりた事がない」なら、なおさら大学に行くべき
これはひろゆきさんがYouTubeでおっしゃっていました。
「やりたい事が見つからないから、なおさら大学に行った方がいい!」と。
これは僕も賛成です。
「やりたい事が見つからない!」
なら、なおさら『学歴』だけでも身につけておいた方がいいでしょう。
芸人になると、売れるまではアルバイトで生計を立てます。
そのアルバイトも、『高卒』より『大卒』の方が時給の高いアルバイトができますからね。
代表的なアルバイトは
- 公文の先生
- 塾講師
- 家庭教師
などです。
これらのバイトは『高卒』ではできません
やりたい事がないなら、とりあえず大学に行きましょう!
俺はアホみたいに芸人になってしまいましたからね。
高3の夏休みに突入!
クラスメイトや部活の仲間、中学の同級生たちが次々と『受験生』になっていきます。
せっかくの夏休み……
受験生たちに「遊ぼう!」と声をかけても、「予備校が💦」とか「今日は学校で補習が💦」
などと言われる事が増えていきます。
「ん〜しゃあないか。」
って感じです。
高3の夏休みの時点でも一応、「大学進学」の体裁を取っています。
気持ち的にほとんど、大学進学に気持ちは向いていかったけど……
学校では夏休み中にも『補講』ということで、高1からの授業の総おさらいをしてくれます。
僕もそれには参加していました。
でもお察しの通り、全くやる気はなし。
大学のオープンキャンパスにも行きましたけどね。
30分ぐらいで帰りました。
高3の受験生にとって
- 「この夏休みをどう乗り切るか」
- 「この夏休みで学力に大きな差が出る」
- 「ここで全てが決まる!」
ということをよく言われます。
僕はそもそも予備校なんかに一切通っていなかったですけどね😁
だって大学に行く意義を感じなかったですからね。
高3の2学期に突入
もやもやした思いを抱えたまま、夏休みが明けます。
この時点では、担任にも親にも「大学に行く」という体裁を取っています。
でも母親には言われましたけどね。
「あんた大学受験のやる気ないやろ!」
父親にも言われました
「おまえ大学に行く気ないのに大学になんか行ったら、俺定年退職できへんわ」てね。
僕が「大学進学に身が入っていないこと」に薄々気づいてたんでしょう😉
2学期の時点で、学校に就職の求人募集も来てないですしね。
1学期の段階で終わってましたわ、そんなもんは。
親にもプレッシャーをかけられる事が増えてきます。
- 母:「あんた卒業したらどうすんの?」
- 父:「おまえ卒業したらどうするんや?」
この時点での進路は一応『進学』の体裁です。
でも本当の進路は「卒業後、ニート」です。
そしてある日、父親が図書館から借りてきた一冊の本が僕の運命を決めます。
それが高3の10月。
「芸人になる!」と決めた時


高3の10月に「芸人になる!」と決意します
父が借りてきた1冊の本が運命を決める
高3の10月にもなれば「第一志望は〇〇大学、第二志望は□□大学!すべり止めに△△大学!」
と決まってくるのが普通でしょう。
(我々お笑い芸人にも「すべり止め」が欲しいもんです)
僕はこの時点で未だに「大学に行くかどうか」に迷っている。
というか、ほとんど行く気ない。
そんなある日、父が図書館から借りてきた1冊の本が僕の運命を決めます。
その本のタイトルは『自己プロデュース力』(著者:島田紳助)
父:「とりあえずこんな本でも読んでみたら?」
当時の自分に読書習慣なんて全くありません。
でもその本はなぜか読んでみようと思いました。
そして1ページ目をパラッとめくります。
そこから2時間ぐらいで一気に読み終わりました。
この本を読み終わった瞬間の記憶は未だに鮮明に残っていますよ😊
というか……
今振り返ってみると、自分の高校生活で1番鮮明に残っているのはこの瞬間です。
昨日のように語れますね。
『自己プロデュース力』を読み終えた瞬間の感覚を説明するとこんな感じ。
「宇宙からの雷が俺の体を貫いた」
そして次にこう思います。
「俺、芸人になろ」と……
体の底から熱いものが湧き上がってくるあの感覚。
自分の人生であんな感覚があったのは、未だにあの1回だけです。
ちなみに……
『自己プロデュース力』を読み終わった瞬間以外に僕の記憶に残っているもの。
それは「女の子のパンツが見えた瞬間」とかそんな感じになってきますけどね😍
「元々お笑いが好き」だから芸人になれた
「たった1冊の本が運命を決めることはあると思いますか?」
という質問を見かけたことは、あなたもあるでしょう。
この質問をされたら僕は「YES!」と答えざるを得ないですね。
だったてまさに、それを地で行く人間ですから😁
とはいえ僕が全く“お笑い”を好きじゃなければ、『自己プロデュース力』を読んでも「芸人になろう!」とは思わなかったでしょう。
当時はYouTubeやSNSがないので、娯楽はもっぱらTVが中心でした。
クラスメイトの話題も、ドラマや歌番組が話題になることが多かったです。
でも僕は間違いなく、お笑い大好き!
当時は『ROOKIES』という野球ドラマが非常に流行っていました。
その同じ放送時間帯に『めちゃイケ』が放送していました。
クラスの保々8割は『ROOKIES』を見ていたでしょうが……
僕は間違いなく『めちゃイケ』派。
- 『あいのり』
- 『ごくせん』
- 『花より団子』
これらを見るぐらいなら、お笑い番組を見ていました。
ナインティナインさんに夢中でした。
そういう人間だったからこそ『自己プロデュース力』を見て
「芸人になろう!」と思うことができたのでしょう。
僕も他の人と同じだったら「芸人になろう!」なんて一切思わなかったでしょう。
家族は僕が「お笑い大好き!」とは知らなかったでしょうけど……
父が「息子はお笑いが好きやから!」と知ってて、『自己プロデュース力』を借りてきたとは到底思えないですね😊
たまたまです。
「芸人になる!」と決めた後の高校生活


高3の10月に「芸人になる!」と決意します。
1番初めに「芸人になる!」ことを言ったのは当時同じクラスだったK君。
この時の詳細は下のリンク先からお読みください。
✔️「芸人になる!」と言った時、身内はどんな反応をしたか?【友達編】
家族に「芸人になる!」と言ったのはおそらく、11月〜12月の頭ぐらい。
家族に「芸人になる!」と決め時の詳細は下の記事をご覧ください。
✔️
「芸人になる!」と決めたあとは怠惰だらけの高校生活
「芸人になる!」と決め後……
それからの高校生活はもう、怠惰に怠惰を重ねた高校生活に成り果てました😊
高3の秋〜冬など間違いなく受験シーズンです。
ティーンにとって受験シーズンというのは間違いなく、「人生の運命を決めるもの」でしょう。
その『受験シーズン』……
まぁ全く勉強なんかしてなかったですね😭
芸人になることを決めた今や、勉強をする意味なんか皆無ですからね。
担任にも進路について嘘をついていた
12月に親と一緒に「三者面談」を受けます。
その時ですら「進学します」と担任に嘘ついてましたからね。
母親にも言われましたから……
「芸人なるのに三者面談する意味なんかあるんか?」てね😊
全くだ。
センター試験は受けた
当時のセンター試験の願書だけは提出していたので、センター試験だけは受けました。
大学に行く気ないのにセンターを受けるなんて学生……
日本で俺以外にいるかな?😗
試験を受けてる最中に周りを見渡し「何してんのやろ?俺?」って思いましたね。
高校を卒業


そんなこんなで、全く勉強することなく高校生活を終えます。
先生には最後まで進路は言わなかった
卒業式後に、学年主任(高1の時の担任)が僕の元に来てこう言いました。
「お前(進路)どうすんのや?」
その時は3月1日。
まだ大学受験のチャンスはありましたからね。
「また連絡します」と言って、その後10年以上連絡してません😁
さすがに学年主任も思っていたのでしょう!
「こいつ何がしたいんや?」てね。
部活仲間にも「芸人になる!」とは言わなかった
部活をやっていた人ならわかるでしょうが、卒業式後に部活仲間や後輩たちと集まります。
そこで、卒業生たちから後輩に向かって最後の挨拶をします。
ここは本当に迷いました。
「芸人になる!」ということを言おうかどうか……
部活の顧問に「南は(僕の本名)はどうすんの?」と聞かれ、
「えぇ〜そうですね〜」
この1秒にも満たない時間、「芸人になること」を言うか言わまいか……
(どうしよ〜……)
結局、言わなかったですね。
そして顧問にも言われます。
「あんた、進路どうすんの?」と。
「決まったらまた報告します!」と言ったきり、それ以来何も報告してないですね。
冷たいかも知れんませんが「芸人になることは、人に言うようなことではない!」
と思ってましたから。
キャプテンやった俺が、何も報告しないというね😆
というか…
顧問はおろか、誰にも言わなかったですから。
こうして僕の高校生活は幕を閉じます。
その後地元のユニクロで、NSCの入学金を貯めるためにバイトをしますが……
その話はまた今度!
【芸人になるきっかけ】:まとめ


この記事では「僕がなぜ芸人になったのか?」
ということについて書きました。
元からお笑いは大好きでしたが、幼い頃から芸人になることは全く考えていなかったです。
高校卒業後の進路に全く意義を見出せず、なんやかんやで芸人になってしまいましたね😁
芸人になるために大阪に引っ越す前夜……
地元の友達から電話がかかってきて言われました。
その友達には一切「芸人になる!」なんてことは言ってなかったんですけど……
「こうすけ(僕の下の名前)は中3の時に『俺も吉本行こうかな〜』って言うてたで!」てね。
記憶にないんですけどね😊
僕は芸人として成功してるとは、到底言えませんが……
少なくとも現状でよかったことを挙げれば、
- 地元を出て一人暮らしを始めれたこと
- 大阪という大都市に出れたこと
- 有名人に会えたこと
でしょうか。
特に、地元を出て一人暮らしをする決断!
については、芸人にならなければ、今も達成できてないかも知れないですね😊
一人暮らしを始めるにしても、なんだかんだで大都市に住むべき!
というのが僕の考えです。
ほなね〜😆