- 「芸人になりたい!」
- 「俺は芸人になる!」
こうお思いのそこのあなた。
ご家族に「芸人になる!」ということはお伝えしましたか?
- 伝えてない人
- 伝えるのが怖い人
- 「伝えてもどうせ反対されるから、黙って芸人になってやろう!」という人
「芸人になる!」
ということを家族に言うかはあなた次第です。
あえて言わないのも選択肢の1つ。
ご家族といえど、ドリームキラーになり得ます……
というか、「家族が最もドリームキラーになる確率が高い!」
と言った方が正しいかもしれません。
あなたも想像してみてください。
赤の他人が「芸人になる!」と言えば「あっそう!がんばってね。」
それで終わり。
だって他人ですから。
自分の人生に何の関係もございません😊
しかしご家族が「芸人になる!」
といえば、あなたはどう思うでしょうか……
こんばんは!
吉本興業所属の南方神起と申します。
僕は高3の2学期に「芸人になる!」ことを決意し、19歳の時に吉本興業の芸人学校「NSC」に入学しました。
この記事は、僕が家族に対して「芸人になること」を伝えたときにどんなことを言われたのか?
について書いています。
あなたが家族に「芸人になる!」と言ったら、どんな反応されるのか?
それはわかりません。
でも僕は
特に反対派されなかった
です。
詳しく解説します。
そもそも芸人になったきっかけを知りたい方は、こちらの記事をご覧ください!
「芸人になる!」と家族に伝えた時
僕の家族は
- 父
- 母
- 兄
- 祖母
- 自分
の5人家族です。
「芸人になる!」と両親に言ったとき
「芸人になること」を1番最初に伝える人……
やはり両親を差し置いて他にいないでしょう。
おそらくほとんどの芸人が、「芸人になること」を1番最初に伝えるのは両親だと思います。
親に言う時が1番の鬼門
「芸人になる!」ということを伝える時、
- 友達
- 学校の先生
- 恋人
などに言うよりも、両親に伝える時が1番の鬼門となるでしょう。
この二大巨頭に「あかん!」と言われて、芸人になることを断念した人は大勢いるはずです。
今日もどこかで「俺、将来は芸人になりたいんだ!」と言い、
親に、「そんなものはやめておきなさい!」と言われ、芸人になることを諦めた人はいるでしょう。
知らんけど。
まぁ最も…他人に言われて諦めるぐらいなら「その程度の情熱しかなかった」ということです。
ナインティナインの岡村さんのお父様は、息子がテレビのお笑いコンテストに出ているのを見て初めて、
「息子が芸人になった!」ということを知ったそうです。
反対されないことは初めから分かっていた
僕が両親に「芸人になる!」と伝えたのは、高3の初冬ぐらいです。
まさに『THE・受験シーズン』ですね😊
僕はこう思っていました。
「ま!うちの親は、俺が『芸人になる!』なんて言っても絶対反対なんかせんやろ!」と😀
なぜそう思ったのか?
それは両親が『超放任主義』だから😀
僕には6つ年上の兄がいます。
その兄が、
- 中学の時にタバコを吸う
- 高校を中退する
- 両腕にタトゥーを入れる
- 髪型をピンクのモヒカンにする
- 金がないのにベンツの新車を買う
これらのことをやろうが、何も言わなかったですね。
まぁ実際は当時9歳・10歳の僕の知らんところで、バチバチ親子喧嘩をしていたかもしれません。
しかし、僕の目の届く範囲では両親ともに「別に好きにさせといたらええんちゃう?」て感じでした😭
タトゥーは「1ポイントで入っている」なんてレベルじゃないですからね。
「夏場でもロンTを着ないといけないレベル」です。
ベンツなんか速攻で差し押さえされてましたけどね。
アホみたいに。
アホみたいにていうか、アホですけどね😉
そんな兄の弟である僕が「芸人になる!」なんて言っても、
「まぁ絶対反対なんかせんやろ❗️」て思ってました😜
高3の初冬、まず初めに母に「芸人になる!」ことを言います!
俺:「NSCに行こうと思う。」
母:「どうぞ!」
そして家族でご飯を食べた後、父にも言います。
父:「ええよ」
以上です😉
これで僕の高校卒業後の進路は決定です!
「進学」でも「就職」でもない!
「芸人」です。
「芸人」と言えば聞こえはいいですが、実際はただのフリーターですけどね。
だから僕はもうかれこれ10年以上、フリーターを続けているようなもんです😭
「芸人になること」を兄に言った時
自分が「芸人になる!」ことを伝えた家族は、両親のみです。
兄と祖母には「いつの間にか漏れ伝わっていた」って感じです。
「別に両親に言ってんのやから、兄貴とおばあちゃんには言わんでもええやろ!」って思ってました。
反対されたところで、芸人になるしね😉
兄に反対されても「なんで暴走族の副総長やったお前なんかに反対されなあかんねん?」って感じやし😌
「それやったら芸人になった方がマシやろ!」いう話ですわ。
副総長のくせに、「移動手段はオカンのママチャリ」なんかのおまえに反対される筋合いはないというもんです😃
まぁ要は、そんなガチの暴走族ではなかったということです😂
高3の年末に兄にはこう言われましたけどね!
「おまえネタなんか作れんの?」
まぁこれは「芸人になることに反対!」
というより“疑問”って感じですね。
その時になんて返事をしたのか覚えてないですけど……
まぁ実際に僕はネタを作ってますけどね。
コンビを組んでいた時も僕が主導でネタを作ってます😁
「芸人になる!」ことを祖母に言った時
おばあちゃんには、僕が本当に芸人になる直前まで何も言われなかったですね。
高校の時には何も言われなかったです。
「芸人になる!」と家族に伝えた後の生活
高3の10月に「芸人になる!」ということを決意し、初冬に両親に「芸人になる!」
ということを伝えます。
「その後何か変わったのか?」と言われれば何も変わっていないですけどね。
この段階で親に勘当される人もいるでしょうね。
嘆き、悲しむ親もいるでしょう。
今の時代においても少なからず、そういう親もいます。
ビートたけし師匠の母親は、息子が芸人になったら「『たけし』という存在をなかったこと」にしたそうですね。
「私には『たけし』なんて子供はいません」ってね。
まぁ今の時代に、そこまでの人はいないでしょうけどね😅
親に「芸人になる!」と伝えた後はもう、全く勉強しなかったですね。
だって大学になんか行かないですから😊
NSCに入学するために1年間アルバイト
「芸人になる!」ことを決めましたが、NSCの入学金は40万です(現在は50万)
高3の僕にそんな大金はありません。
本当は高校卒業直後に、大阪に引っ越しNSCに入学したかったです。
でもお金がない以上、働いてお金を貯めるしかありません。
なので高校卒業後すぐに、ユニクロで1年間働きます。
それと同時に自動車学校にも通います。
そこで友達にも「芸人になる!」ということを伝えます。
この「ユニクロで1年間働く」という期間がなければ、大阪に来てから潰れていたかもしてませんね。
社会の荒波に揉まれてね。
NSCに合格
2010年、19歳(いわゆる大学1回生)の時の年末。
NSC試験の願書を吉本に送ります。
翌年の1月末ごろにNSC試験でした。
その1週間後ぐらいに結果通知が届きます。
家族が見守る中その封を開けます。
正直、全く緊張しなかったですね😊
なぜなら「合格できて当然!」と思っていたから。
それは「合格できた俺がすごい!」とか、そういう意味じゃないですよ!
NSCの入学試験なんて、落ちる方が難しいですから😃
結果を見た瞬間、一言。
「合格やわ!」
とだけ言いました。
兄に「おまえ全然喜ばんやん!」と言われました。
俺:「そりゃそやろ!こんな誰でも受かる試験に合格できたぐらいで誰が喜ぶんや?」
って言いました。
「こんなもん受かって当然やろ!ここで落ちるぐらいなら、そもそも吉本なんかに入らへんわ!」
って本気で思ってましたね。
まぁ今思えば、そこでNSCをすべって他の事務所に行った方がよかったかも知れないですけどね🤣
芸人に本当になるとき
2010年、19歳の年末にNSC願書を提出し、翌年の2月初旬ぐらいにNSCに合格します。
そこからいよいよ大阪に引っ越す準備に入ります。
NSCに合格し、大阪で住む家を探し始めたぐらいから家族はこう思っていたかもしれません。
「こいつ本当に芸人になるんや!」
高3の時に「芸人になる!」と宣言してから、1年以上経ってましたからね。
もしかしたら心変わりすることを望んでいたのかもしれません。
「名古屋吉本」に入ることを提案されたが……
大阪で住む家を探してるとき、母親から「名古屋吉本にしやへん?」
と言われました。
俺「ありえないな」と一蹴。
「芸人になるなら、本場に行かないと意味がない」。
僕の実家は三重県四日市市です。
そこからなら大阪吉本よりも、名古屋吉本の方が圧倒的に近いです。
名古屋吉本なら実家から通うこともできたでしょう。
母に言われるまでもなく「名古屋吉本」の選択肢は頭によぎりました。
実家から通った方が、家賃と光熱費に悩まされる心配はないですからね。
でも名古屋吉本に入らなかった理由は
- 当時は名古屋にNSCがない
- 名古屋には劇場がない
- 笑いの本場でやらないと意味がない
- とにかく実家から出て、自立したかった
- 名古屋より大阪の方がおもしろそうだった
これらの理由で名古屋吉本の選択肢はなかったですね!
悩むことすらなかったです😉
「笑いの本場に行かないと意味がないだろう!」と。
それともう、大阪NSC受かってもうてるし😊
言うやんったらもっと早く言えちゅう話です。
ちなみに現在は名古屋NSCってのができてます!
でも今芸人になるとしても、名古屋NSCには入らないですけどね!
この記事を読んでいるそこのあなた!
「NSCに入りたい!」なら大阪・東京のどちらかにしましょう!
「名古屋吉本についてもっと知りたい!」
という方は、こちらをチェック!
✔️https://www.yoshimoto.co.jp/nagoya/ (名古屋吉本公式サイト)
「名古屋にもNSCがあるんだったら、入ってみたい!」
という方はこちらをチェック
✔️https://nsc.yoshimoto.co.jp/briefing/ (NSC公式サイト)
芸人になることを、祖母には反対された
19歳の時の2月ごろ、ユニクロの退職に向けて動いている時におばあちゃんに言われました。
「あんたなんで吉本なんかに行くん?ばあちゃん悲しいわ。
せっかくユニクロで働けてるのに、そんな吉本に行くやなんて……」
おばあちゃんは大阪出身です。
昔の超絶ブラックだった時の吉本のことを知っているんでしょう。
「昔」てのは2019年にあった闇営業騒動のことじゃないですよ!
かれこれ50年ぐらい前の吉本のことです。
おばあちゃんの中ではその時の吉本興業のイメージが、未だ顕在してたんでしょうね😊
まぁユニクロといえば日本を代表する企業ですからね😀
そこをやめてアホみたいに吉本に行くのが嫌やったんでしょう。
昔の人ですから「大企業=勝ち組」みたいな考えがあったのだと思います。
まぁそんなおばあちゃんも、僕が大阪に行った段階で、兄と僕の見分けがつかいほどボケてしましましたけどね😊
実家に帰ったら「不審者や!」て警察呼ばれたことありますから😊
大阪に行く時の兄貴との会話
- NSCに合格
- 大阪で住む家も決まる
- NSCの授業料40万円を払った
- ユニクロの退職日も決まった
「あとは大阪に行くのみやな!」と思っていたある日。
兄貴が急に俺に向かって言ってきました。
兄:「なぁ、お前ってほんまに大阪に行くん?」
俺:「うん。」
(何を今さら聞いとんのや? 高3の時に「芸人になる!」と言ってから、もう1年以上経っとるやないか!)
って思いました。
「今さらなんやねん?」と。
兄:「へぇ〜そうなんや」
こんな感じの会話をしたのを覚えてますね😊
これには後日談があります。
兄:「おまえ本当に大阪に行くの?」
これは“否定”ではなく“疑問”という意味で聞いていたとのこと。
兄が僕に向かってその質問をした真実はこうです。
兄:(弟は19歳にして、本気で大阪に行き「芸人になる!」という夢を追いかける!
それに引き換え、俺は25歳にして未だに本気で追いかける夢を見つけておらず、実家から出て行くことも先を越されてしまった! このままではマズイ!)
と思った上での「おまえ本当に大阪に行くん?」
だったのこと。
この話は、僕が23〜24歳の時に聞きましたね😊
兄は「このままでは俺はマズイ!」と思ったのでしょう。
まぁ今やそんな僕が思ってますけどね。
「兄は30歳の時には起業していたのか!」ってね🤣
それと兄にはこうも言われました。
兄:「おまえ大阪に行っても絶対にタトゥーなんか入れんなよ!」
「そんなもん10年前のあんたに言わなあかんセリフやがな!」って返しました。
10代の時に入れたタトゥーを20代になってから後悔してたんですね😭
大阪に来てから兄貴以外にも同じ後悔をしている女性に会ったことがあります😭
兄貴よ!安心しなはれ!
俺はタトゥーも入れてなければ、タバコも吸ってないし、パチンコもしてません。
我が家は早くに死んだおじいちゃんも含めて、僕以外の家族全員タバコを吸います。
そして僕だけが吸ってないというね😃
大阪へ引っ越し!
2011年3月27日。
いよいよ大阪へ引っ越します。
実家の最寄りのバス停から「近鉄四日市行き」のバスに乗り、近鉄四日市で降ります。
そして、8:59発「近鉄:大阪難波行き特急『アーバンライナー』」で鶴橋に向かいます。
なんで「3月27日」なんて日付まで覚えているかというと、アーバンライナーの車内で
「あぁ〜そういえば今日はお父さんの誕生日やな〜」と思った記憶があるからです。
大阪に到着して1番初めにしたことはアルバイト探しです。
大阪に来て5日後ぐらいには「ダイコクドラッグ」でバイトしてましたね。
NSCの入学式は4月12日でした。
場所はなんばグランド花月!
僕がNSCに入学して驚いたことはこちらです!
✔️【NSCに入学】吉本芸人が語る、NSCに入学してから驚いたこと3選
「芸人になる!」と家族に言った時の反応:まとめ
この記事では「自分が『芸人になる!』と家族に伝える時、どんな反応をされたか?」
について書きました。
僕は、特に反対派されなかった です。
あなたが「芸人になりたい!」と家族に言ったらどんな反応をされるか、それは分かりません。
「絶対に反対される!」というのであれば、事後報告で言うのもあり。
僕はそっち派です。
まぁもちろん、言った方がいいに決まってます。
でも変に言って自分の夢の障害になりうるのなら、言わないのもあり!
やと思います。
言わないことを推奨しているわけではないですからね😊
「親が反対している」という事実は変えようがないです。
「反対されようが、親子の縁を切られようが芸人になりたい!」
というのが情熱というもんです。
それにまぁ、安心しなはれ!
別に芸人なって売れなくとも死ぬわけではないですから😊
「美味しいものを腹一杯食べる」ということは無理にしてもね。
大体の芸人が通る道でしょうが、「1日500円」で生活をしてみてはいかがですか?
僕もこの道は通ってますからね😁
何かしらの参考になれば幸いです!
以上、南方神起でした〜!
ほなね〜😆